ぐろーでぃあのTechブログ

ゆるりとTechブログをPostしていきますよと。。

Azureを取り巻く市場分析およびクラウドシェア

概要

  • Azure の各所市場分析を行う
  • プロダクト推進のターゲットとして Azure でよいのか? の根拠を持つためにも。

Azure でよいのか? ゆるい市場調査

  • 国内クラウド利用市場

    • 順調な成長率。2025年の市場規模は、2020年比2.4倍 2兆5,866億円 になるとの予測も。

    market

  • クラウドシェア動向

    • 国内クラウドシェアで、近年 AWS 横ばい
      • ゆるやかに減少してるとの情報も。
    • Azure, GCP が追従している
      • Azure が猛追してる、との情報も。

    research

各所の考察

  • なぜ AWS は横ばいとなっているのか

    • Azure 推しを強めるためのカウンタートピック
    • AWS が横ばいなのは Azure が伸びているからである、という逆説的な考察にもなりうるかと。
    • 詳しくは後述
  • Azure が成長/追い上げている?

    • Windows Server 2008 の EOS 施策

      • (2年前の文献ではある)
      • ws2008 終了に際して、3年間の更新プログラムを Azure 上で無償提供
        • MS の剛腕。
      • Azure 以外の環境では有償とした。
        • ws2008
      • これにより、ws2008 のリプレース先に Azure を選択する Sier が増えたことになる。
      • Windows Server は MS の製品なので、完全にコントロールしてる。
      • 今後も MS 製品において、EOS を期に Azure への移行を優位にする剛腕コントロールを行う機会はありそうかも?
        • 例えばオンプレWindows
        • Windows 365/Cloud PC がまさかそうなるやもなど。。
        • オンプレ型 MS 製品の EOS の動向を事前に押さえておくのは戦略としてアリではと思ったり。
    • パートナー戦略

      • MS はこれまで Windows/Office 製品にて広範囲にパートナーを拡大していた。

      • いざ Azure を売ろうとする時に、抱えてるパートナー社の地盤が相当強い

      • 良い意味での多勢に無勢

      • 一方 Amazon は強いパートナーに絞り少数精鋭で展開する方向性、との文献もよく目にする。

      • その差が徐々に結果として表れているのでは、という以下参考文献による見解

      • AWSのパートナー戦略は強いパートナーに絞り、少数精鋭型の展開をしています。実際に足切りなども実施しています。一方でAzureはWindowsやOffice製品などの間接販売を長年培ってきた経験もあり、広範囲に手厚いパートナー支援をしています。私はこの差が大きいと思います。結果的に多勢に無勢でAzureのシェアが伸びてきており、今後もこの傾向が続くと予想しています。

    • 一般企業(非コア市場)への浸透

      • コア市場では先進的なクラウドサービスである AWS に着目し積極利用をしていた。
      • 今後は先進的ではない非コア市場である一般企業によるクラウド利用が増えていく見込み。というより実際に増え始めていると。
      • こういった企業では「クラウドでインフラを使う」よりも、「Windows/Office 等のアプリケーションをクラウドで使いたい」の思考なのではと。
      • Azure は SaaS の性質で、これを求めるユーザにフィットしやすい、という文脈は個人的にはしっくりきます。
      • となると、非コア市場のクラウドサービス浸透により Azure/Microsoft 365 がシェアを伸ばしていくのでは、という考え方も併せてしっくりくる。
    • サービスパフォーマンスの拮抗

      • コンポーネント
        • 各 IaaS, SaaS のサービス品目まとめ等々を見る限り、さすがに Serverless 周りでは AWS 優位かという印象。
        • その他のコンポーネントは(顕著な筆者の勉強不足につき)特段の差異は感じられなかった。
      • コスト
        • 仮想マシンのコストは Azure に軍配
        • 運用(非機能要件)まで見据えたコストだと AWS に軍配
        • という見方があるぽい。
        • コスト要因でクラウドサービス選定判断が揺らぐほどの致命的な差は両者無い?
    • Microsoft 365(inc: Office 365)/Windows 365 を抱える MS

      • 前述の「Windows/Office 等のアプリケーションをクラウドで使いたい」が加速するのであれば、それは分かりやすく Azure の出番となる。
      • Windows 365 が台頭してくるとなると、バーターで AD 連携もクラウドでやっちまえとなる潮流が生まれるなど
      • 昨今のリモートワークが常態化することで、既存の OA 環境がクラウドネイティブになっていく未来
      • Microsoft 365 と、今後 MS が推していくであろう Windows 365 が Azure をさらに高みへと昇華させる未来
    • 後発に強い MS !?

      • これまでなんかありましたっけ、と。
      • 後発で MS が市場を席巻した分野/プロダクトなど。
      • パソコンOSの王者が Windows であり続ける限り、MS プロダクトを推進するという判断は妥当か。

        • Windows/Office のコンビが向こう十数年、衰退することは考えにくいであろうと判断。
        • Chromebook/Google Spreadsheet の組み合わせが猛追する未来はあるのか。。

まとめ

  • 将来性も見越して Azure 良きと判断。
  • 前述した「一般企業(非コア市場)への浸透」にターゲットを絞るのであれば、AWS との比較はあまり有益では無い気がする。
  • これまで MS が Windows/Office をセールスしてきたの如く Microsoft 365/Windows 365 を今後はパワーセールスする傾向が見えてくるのであれば、Sier としてもそこに足並みを揃えたいと考える。
  • 次は Windows 365 を掘り下げます。